HACCP(ハサップ)はHazard Analysis Critical Control Point の頭文字から取ったもので、「危害分析重要管理点」と訳されています。
 HACCPとは食品衛生管理法の一つで、元は1960年代にアメリカで宇宙食の安全性を確保するために開発され、
 93年に食品規格の国際的機関であるCODEX委員会がガイドラインを発表。これを受けて世界各国で取り入れられるようになりました。

◆義務化について
 2018年6月13日に改正食品衛生法が公布され、原則全ての食品等事業者はHACCPに沿った衛生管理に取組むこととなりました。
 法令は2020年6月までに施行され、1年間の経過措置期間が設けられます。
 また、HACCPはISO等と同じように民間企業により認証を取得することも可能ですが、今回の制度化において認証の取得は不要とされています。

◆衛生管理方法の違い
 
 HACCP方式を導入するメリットとしては、
 ・製品の安全性が向上する。
 ・抜き取り検査方式ではないため、製品が無駄にならない。
 ・衛生管理状態を細かく記録できる。
 ・万が一トラブルが発生した場合には、記録を遡って問題の工程を発見できる。
 ・衛生管理マニュアルを徹底することで全員が安全意識を共有できる。
 などが挙げられます。

◆対象企業と2つの基準
 対象の企業は、原則として全ての食品等事業者となっており、規模や業種によって2種類に分かれます。
 

◆HACCPシステムを導入するための手順
 企業方針としてHACCP導入を決定後、7原則12手順と呼ばれるガイドラインに沿って進めます。
 
7原則12手順とは、簡単に言えば衛生管理のガイドラインで、この手順に従っていれば食品衛生のレベルは保たれるというものです。
 具体的には以下のような手順となっています。
 
 また、HACCP導入後も従来から行っている施設・設備の管理や、食品の衛生的な取扱い等(一般的衛生管理)も実施する必要があります。
 HACCPは形式を取り入れることが目的ではなく、
 HACCPに従って手順を整理・整頓し、統一された基準によって円滑に作業を進めることが目的です。
 自治体や法人が主催するHACCPに関する講習会が全国各地で開催されておりますので、受講を検討されてみてはいかがでしょうか。